自転車風味な小ネタ#15
基本的にまったり、たま~に真面目に自転車にまつわる小ネタを更新していこうと思っております。
グレアム・オブリー。
知ってる人は知っている。知らない人は全然知らない...
1993年から94年にかけ、当時のアワーレコードを2度更新した伝説の選手。
ちなみにアワーレコードとは、トラックを1時間でどれだけ走れるかを競う競技。「人生で最も過酷な1時間」と呼ばれるその理由は、この競技に挑戦することが即ち「世界記録を破れるかどうか」を意味する為なのです。
「フライング・スコットマン」「タイムトライアルの鬼才」と呼ばれた彼が、最初にアワーレコードを更新したときの様子がこちら。

このとき使用した自転車は彼の自作。「捨ててあった洗濯機のベアリングを流用した大口径BB」や「片持ちフォーク」など時代を先取りというより突っ込みどころ満載。独特のポジション(オブリーポジションMark.1と呼ばれる)と共に一躍時のヒトを余裕で凌駕して伝説になったのでした。
ところが「腕が胸に触れちゃダメ」というUCIの後出しルール改定により記録は無かったことに...
そこでオブリーは、新しいポジションを考案し、翌年またしても記録を更新します。

こちらは「スーパーマンポジション(またはオブリーポジションMark.2)」と呼ばれています。
まさに執念の勝利!
と思いきや、「BB軸中心からハンドルの先端は75cm以内じゃなきゃダメ」というUCIの後出しルール改定(またかよ)により記録は無かったことに...
以降さらにルールは改定され、「1972年にエディ・メルクスが記録を出したときと同じ姿と同じ形の自転車じゃなきゃダメ」なことに。
ディスクホイールもダメ。ディープリムもダメ。DHバーもダメ。スキンスーツもダメ。オブリーが使ったみたいな風味の自転車は取り敢えずダメってことで...みたいな。
他の競技なら使っていいのにね。
あれから15年。時代は流れました。このエピソードは映画化され(邦題「トップランナー」)DVD等で観ることが出来ます。
映画の最後にこんなテロップが...
「今は趣味で走っている だいたいは...」
そんなオブリーさん、先日凄いことを言い出して世界中が驚き...というか唖然としています。
「今年の後半にアワーレコードに挑戦するよ~ん!」
伝説は終わっていなかったのか? それとも何かの罰ゲーム?
詳細はまた後日。